監修

(有)イーナチュラル    代表取締役

  齋藤伸也さん

1972年北海道生まれ。大学卒業後、不動産会社にて新築分譲マンションの営業やマーケティングに活躍。退職後、社会人大学院にてMBAを取得。1998年に個人事業を立ち上げ、2000年に法人化。創業当初から「ホームページをできる営業マンに!」をコンセプトに企業ホームページの構築運営やコンサルティングを手掛ける。2002年には「いちにのさん.com」を開設し、無料の検索エンジン順位チェックツール、アクセス解析ASP「いちにのアクセス解析」、SEOサービス、プレスリリース配信サービス等を提供する。2003年より企業のブログ構築を数多く手掛け、2004年よりビジネスブログ情報サイト「ビジネスブログ」を開設、企業がブログを営業やマーケティングに活用するための情報提供もしている。

Web業界の革命児「ブログ」


ブログ開設者が飛躍的に伸びている。2006年3月末時点で、その数868万人(総務省発表)。一年前の同調査から2.6倍の増加という専門家の予測を上回る驚異的な伸び率を示している。多くは個人利用での増加になるが、企業においての利用も大幅に増加。様々な趣向を凝らしてブログを有効利用する企業の動きが目立つ。「ブログって日記でしょう?」この感覚は既に古い。

今や企業におけるブログ活用はビジネス成功の鍵といっても過言ではない。

企業により発信されるビジネスブログは大別すると2種類に分かれる。


1. 公開ブログ= 社外に向けて情報発信を行うことを目的として運営されるブログ。 企業に            おいて は主にマーケティング、販売、広報( PR ・ IR )の分野において利           用される

2. 非公開ブログ= 社内向けにイントラ内で社員一人一人がブログを持ち情報を発信し、社            員個人の 情報共有を促すことを目的としたブログの使い方。通常、会            社内もしくは関係会社内のみで使用されるため非公開と呼ぶ。


ブログ導入を検討する際は社外と社内、どちらに向かって発信するのかを目的に応じて判断する。「売上げを伸ばしたい」「安価で効果的な宣伝をしたい」なら公開ブログ。「社内のアイデアをもっと活かしたい」「社内コミュニティーを強化したい」なら非公開ブログの導入になる。


誰でも・簡単に・安価で作れる魅力

ブログが全く新しいツールかというとそうではない。基本的にはホームページの形態の一つである。ブログの一番大きな特徴は簡単に作成できる仕組みである。ブログ以前のHTML形式のホームページ作成に必要だった専門知識がなくともブラウザさえあれば、いつでも誰でも更新可能で、携帯電話でも更新できる。この簡便さが人気を呼ぶ秘密でもある。

さらに、費用が格段に安いことが挙げられる。作成には専用ツールを導入するか、企業が提供しているブログサービスを利用するかの2つ選択肢がある。いずれにしても更新を重ねるごとにHTMLの制作に比べ安価で作成できる。専用ツール導入はサーバが必要になるため費用がかかるが、ブログサービスは無料でも登録可能。情報の発信量や内容にもよるが無料で使い勝手を試してもいい。本格的なビジネスブログを作るなら業者に相談するのがオススメだ。


企業向けにブログサービスをおこなっている業者は既に多数出てきているが、その中から今回は監修の齋藤氏が運営するWebサイト「ビジネスブログ」を紹介しておこう。

こちらでは様々な企業でのケースに応じた膨大な事例を取り上げており、ブログを導入したい企業のサイト構築までおこなっている。このサイト自体がブログで作られている一つの好例としても見て欲しい。





                                     http://www.businessblog.jp/


ブログって何!?3つの大きな特徴

 ⊂霾麋信の簡単さ

前述したようにブログは簡単に作成できるという特長を持つ。これにより煩わしい作成作業に時間をかけずに済み、サイト内容の充実に力を注ぐことが出来る。

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情報コミュニケーションを強める機能が多数用意されているのもブログの大きな特長である。代表的な情報コミュニケーション機能として以下の3つが挙げられる。


・ RSS= 更新情報を相手に通知できる。 詳細

・トラックバック=ブログ記事同士を自動的にリンクでつなげる。 詳細

・コメント=読者からのコメントを受け取れる。


、SEO効果が高い

SEO効果とは、ヤフーやグーグルなどといったサーチエンジンのキーワード検索結果で、上位にランクされやすいということ。理由としてはブログの特長であるサイト内に自動でリンクが張り巡られることや、1つの記事が1ページで構成されているため検索エンジンが理解しやすいためといわれている。ブログはこの特長を活かして、更新すればするほど顧客の目にも留まりやすい環境を作れるのである。今までのHTML形式に比べ、その点で大きなメリットが見込める。

誰でも・簡単に・安価で作れる魅力

現在、オフィシャルサイト全体をブログ化する企業が増えてきている。ブログの特長を最大限に活かせばタイムリーでスピーディーに更新ができ、検索エンジンの上位にもランクされやすく、訪れる顧客を増やすことが容易である。ただしデメリットとして、デザインがどのページを見ても似たようなものになりやすいことは心得ておいたほうがいい。

サイト全体をブログ化しない場合はオフィシャルサイトとは別にブログサイトを作り運営する方法がある。ブログは閲覧者のコメントやトラックバックによりサイトが荒れる可能性もあるので、更新する機会が多いものだけブログ化を考えてみるのも1つの手である。

更新の多い情報


●商品情報 ●商品知識、開発ストーリー ● Q&A  ●用語集
●自社のノウハウ ●お客様からの声 ●自社ニュース
●メールマガジンバックナンバー ●お客様の事例集

これらをチェックして自分の会社が情報発信したいと思う内容があるようなら、ブログ導入を検討してみるのがいいだろう。

ブログで成長、成功した会社

2件ほどブログ導入により集客率や顧客数が上がった好例を紹介しよう。
どちらもサイト全体をブログ化しているが、デザイン的なデメリットを感じさせない作りになっている



■ 無垢Style建築設計株式会社



「無垢Style建築設計」ではサイト全体をブログ化。扱っている家のデザインをブログ上で公開して集客率の向上につなげた。 スタッフが現場での家づくりの様子をリアルタイムに綴る「無垢の家のつくりかた」によって顧客との親密度をあげている。全スタッフが写真入りで紹介されているため、親近感を持てる作りになっている。





                                      http://www.muku.co.jp/



「住宅デザイン事例」スクロールするだけで  「無垢の家のつくりかた」作業現場の生の声、スタッ現在40ほどの家のデザインを閲覧できる。   フの顔がよく見える。



■ 榎本会計事務所


一見わかりにくいが、こちらもホームページ全体をブログ化。簡単に更新ができるためコンピューターの苦手なスタッフも運営に参加。コラム、用語集、セミナー、Q&Aなどでブログを駆使したことでにより、見込顧客の獲得へとつながった好例である。密度の濃い膨大な量の情報を得ることができる。





                                       http://www.ecg.co.jp/



便利な用語集を各用語    用語に対し「コメント」で質問が   用語を調べていて偶然入ってきた
ごとに一記事ずつ解説して 多数あっても、丁寧に回答。    人を自社宣伝バナーなどでうまく
おり役に立つ。         地道な返事が固定客を生み出   誘導している。
                   す。

現在メディアの捉え方とブログの将来とは?

「インターネットと既存メディアの大きな違いは、Web上では企業と顧客が同じ土俵の上にいるということ」と齋藤伸也氏は語る。 「今までのテレビCMや雑誌広告、DMで企業が発信する商品やサービスは、企業が発信する情報と、一部のコミュニティー(友人、知人など)からの情報しか顧客は入手できなかった。でも、ブログや掲示板などで不特定多数の他人の意見も見られる現在は、もし悪い商品、サービスをしていると、それが消費者の声となりWeb上で広がっていってしまう。いわばWeb上での声があなたの会社の企業活動を映し出す“鏡”になるのです。ですから本当にいい商品、サービスをしていくことが、当たり前ですがより大事になります」

さらに齋藤氏は続ける。 「情報発信をしたいことがある企業は積極的にブログを使っていくべきでしょう。そして、扱うからには更新頻度をできるだけ上げたほうが望ましいです。日々膨大な量の新しい情報がWebに上がってくるため、更新が滞っていると、あなたの会社が発信している情報はどんどん埋もれていってしまいます。ブログも1つのツールに過ぎませんが、現時点では企業情報を発信するには最適なツールの1つと言えるのではないでしょうか」

回転の速いIT業界。新しいツールがまた生まれてくるだろう。しかし現時点で既に一般にも浸透しているブログはあなたの会社を発展させるキーアイテムになるかもしれない!!