監修

ブルー・バンブー株式会社
代表   

笠井 登志男さん

1976年千葉県生まれ。早稲田大学商学部を卒業後、インターネット・ビジネス・ジャパン株式会社(IBJ)に入社。
2003年に同社から独立し、ブルー・バンブー株式会社を設立、代表取締役社長に就任。公的機関や上場企業をはじめ数々のWebをプロデュースしている。NHK BSの番組「ITキング決定戦」で優勝した経歴を持つほか、インターネット・アカデミーでの講師などもつとめる。
検索技術が会社の世界を広げる

数年前よりもインターネットでの情報収集が難しくなったと感じられる方はいないだろうか?実はそれは間違っていない。2005年の夏までGoogleが公表していた検索可能な総ページ数は「80億ページ」とされていた。現在は公表をやめているが、個人利用のページ増加によって総ページ数は「数百億ページ」まで今は達しているといわれている。多くの情報が氾濫し選択肢が増えたともいえるが、ブログなど個人サイトが引っかかりやすく欲しい情報を的確に見つけるのは難しくなっているのである。それを解決する一番の方法は検索技術を上げること。検索技術が向上すれば時間短縮による効率化や今まで行き着けなかった取引先や業者、情報を見つけ出す糸口にもなりえるのである。

今回はテレビ企画「ITキング決定戦」でチャンピオンに輝いた経歴を持つ笠井登志男氏監修による究極の検索技術を皆さんに紹介する。今まで検索下手だった人も、回り道していた人も必見である。

検索しやすい環境をつくれ!!

●道具選び


インターネット検索で使う道具としてパソコン本体、キーボード、マウス、モニターがあげられる。基本的には自分が使いやすいモノを選ぶのが一番いい。検索を重ねるうちに、「横方向にスライドできるマウス」とか「もっと細かい字が出せるモニター」とか自分の好みに合わせて適した道具を揃えればいいだろう。




●ブラウザ選び

環境で一番重要なのはパソコンの中身である。まず検索をするうえで欠かせないのがブラウザといわれるソフトである。ブラウザはほとんどのパソコンにInternet Explorer(以下IE)が標準装備されているので、他のモノは考えたことがない方もいるだろう。実はIEの他にも以下のようなブラウザがある。



検索をするうえではIEでも使用上問題はないのだが、IEはセキュリティ面に弱点がある。IEは多くの人に利用されているが、逆にそのことによりハッカーなどの標的にもなりやすく、IE経由でウイルスやスパイウェアにやられるケースがある。ウイルス対策ソフトを万全にしていれば問題ないが、もし不安があれば別のブラウザを試してみるのもいいだろう。今回の特集は最も一般的なIEを使って紹介していく。

●検索エンジン選び

検索エンジンとは検索のための仕組みのこと。まず検索システムは「ウェブ検索」と「ディレクトリ検索」に分かれる。「ウェブ検索」は、インターネットのWebページをプログラムが定期的に巡回して最終的にそれをデータベース化する。そのデータベースを用いることで利用者が検索したキーワードに対して適切な結果が表示される仕組みになっている。

一方、「ディレクトリ検索」は検索サイトのスタッフなどの人間が、実際にサイトを閲覧して規定された基準に基づいて情報を登録している。利用者はキーワードを用いるか階層化されているカテゴリを辿り検索をおこなう仕組みになる。それぞれの特長を理解した上で、使い分けていくことが検索技術向上の第一歩である。メリット、デメリットも把握して検索する対象に応じて使い分けていくのが1つのテクニックである。

■ウェブ検索

メリット
膨大な情報量があるため、一度の検索で 多くの情報を見つけることが出来る
デメリット
大量の検索結果が表示されることもあり的確な情報だけを得るのに技術を要する。
使用例
・たくさんの検索結果に目を通して判断したいとき
・最新情報を取得するとき

■ディレクトリ検索

メリット
スタッフなど人の目を介しているため一定の質が保たれている。
デメリット
情報量がウェブ検索に比べて少なく、最新の情報を探しにくい。
使用例
・有名企業や著名人の公式サイトを調べるとき
・誰もが知っているような情報を調べたいとき

●検索サイト選び

以前まではディレクトリ検索の代表といえばYahoo! JAPAN、ウェブ検索ならGoogleといわれてきた。しかし、現在は他の検索サイトも含めて両方のエンジン機能が備わった検索サイトが多数登場している。従って1つの検索サイトで多様に検索することが可能なのである。そんな数多くある検索サイトで一番のオススメはGoogle。「ググる」という検索を表す言葉で本が出るなど検索サイトとして日本でも一般に認知されたが、世界においても一番使われている検索エンジンがGoogleだ。



■わかりやすく・高精度・迅速な検索エンジン

トップページは見てもらえればわかるように、とにかくシンプルである。それは利用者が検索に集中しやすいように計算されている。大きな特長は検索精度とスピードにある。Googleでは数百億のページから情報を検索して、その多くの検索結果が0.5秒以内で結果が表示される。

■手間いらずで便利なツールバー

検索サイトをいちいち呼び出して検索するのは手間がかかってしょうがない。トップページは検索サイトとは別のサイトという人もいるだろう。そこで便利なのが検索ツールバーの導入である。これをインストールしておくと、IEの画面上に常に検索窓が表示されている状態になるため、必要なときにいつでも検索することができる。Googleのツールバーについていえば、トップページでできることは大体おこなうことが可能だ。利用したい方は以下の手順でダウンロードをしてみてはどうだろう。Google以外にもYahoo!やMSNでも同様のツールバー配布サービスを行っているので、それぞれの特長を見たうえで導入を検討してもいいかもしれない。

※Googleツールバー導入手順


Googleツールバー 
Googleトップページ

「Googleについて」をクリック

「Googleの様々な使い方」をクリック

「Googleツールバーのインストールページへ」を
クリック

「ツールバーをダウンロード」をクリック

(注意:インストール条件などがお使いの機種やブラウザにより使えないこともありますのでダウンロードする前にご確認ください!!)


心がけたい3つのポイント

環境が整ったらいよいよ検索の実践である。
特に注意してもらいたいポイントは3つ。これらをうまく意識して使えるようになれば格段に検索技術を上げることが可能である。

1.検索の数をこなす

Webブラウザにはよく利用するページのURLを保存できる「お気に入り」機能がついていてよく利用する人も多いだろう。しかし、実際に頻繁にいくサイトならいいが、入れたはいいがあまり利用せず「お気に入り」サイトが溢れ返っているケースがある。検索に慣れるためにも検索エンジンを自分の「お気に入り」と思って使ってみて欲しい。例えば以前、調べたキーワードを入れなおすことが新しい発見に繋がる場合もある。また、どうしても行き着けない場合は「履歴」を辿ることで目指すサイトに行くことはできる。場数をこなすことが検索名人への第一歩である。

2.想像力を働かせる

検索ワード選びで重要なのは実際にページで使われている語句を使うこと。もし、そのページでしか使われていない固有のキーワードを選べれば、より希望に近い結果が望める。そのようなワードを“ユニークワード”という。ユニークワードに近づく一番の方法は想像力を働かせることである。1つ例を見てみよう。

例)過去に紙幣になった人物を調べる
検索ワードA 「過去 紙幣 人物」
検索ワードB 「お札 歴史 肖像」

結果はGoogle検索でAの検索結果が133,000ページ、Bは13,800ページと出た。およそ10倍もの差がつくこととなった。Aの検索が膨大な量になった理由は「過去」「人物」という多くのページで使われている語句を使用したためである。「お札の歴史について紹介しているサイトなら過去から現代までのお札に載った人も書いているだろう」と想像してBのように入れると関係ないサイトは引っかかりにくくなるのである。検索を重ねて経験を積むことでユニークワードに近づくコツは身に付いていく。

3.検索結果を正しく見極める

どれだけ検索技術がうまくなっても関係のないサイトはどうしても引っかかってくる。その引っかかってきた結果を全て開くのは無駄な作業である。検索結果を見極めるのは検索ワードを選ぶのと同じぐらい重要である。検索結果にはそのサイトのURLやページサイズなどの情報も書かれているが、それらはほとんど気にする必要はない。注意すべきはページタイトルと説明文である。

●検索結果の見極め方

 屮據璽献織ぅ肇襦
ページタイトルと検索ワードが一致していれば求めている情報がある可能性は高い。逆にページタイトルが企業名やサイト名の場合は説明文を参考にする。

◆崟睫席検
検索結果では3行ほどのテキストで入力したキーワードと一致した部分の前後を読むことができる。検索ワードは太字でわかりやすくなっているので、そのワードの前後5文字ぐらいを見れば十分。読み飛ばす感覚を意識して流し読みしていく。そして説明文を見てハズレページを見極める。もしハズレのページが目立つようならそのワードをマイナスワードに指定して引っかからないようにする。

以上のようなことを心がければ、これまでやってきた面倒な検索方法がより便利になり、検索技術が向上すること間違いなしである。