製造工場にて一括で仕込み、店舗で蒸し上げるという製造から販売までの流れを確立。高品質で低価格な商品を提供することを実現させたジャパンフードシステムの事例をご紹介いたします。

ジャパンフードシステム概要


本八幡店
商号
株式会社ジャパンフードシステム
屋号
蒸したてまんじゅう
「和ふ庵」
設立
2004年12月22日
事業内容
和菓子の製造・販売
FC加盟店の募集および加盟店の経営指導
従業員数
33名社員
350名(PA含む)

URL
http://www.10yen-manju.com/index.html
10円まんじゅう誕生秘話

武長社長がまんじゅうに注目したのにはアメリカでの留学体験にある。日本を離れ客観的に日本を見る機会に恵まれた際に、改めて日本人であることの誇り、日本文化の素晴しさを認識することができた。このことが後の『和ふ庵』設立につながったと武長社長は語る。

大学卒業後、かねてより関心のあった飲食業界で仕事をしたいと思い、スターバックスコーヒージャパンに入社する。スターバックスコーヒージャパンで仕事をしていくうちに、自分で経営をしたいという気持ちが高まり他社に移るが、ここで「10円まんじゅう」と出会い大きな衝撃と可能性を感じ2004年12月にジャパンフードシステムを設立する。

「10円まんじゅう」が完成するまでには長い道のりがあった。商品は数え切れないほどの試作品を作り試行錯誤の連続だった。また10円という値段についても、利益がでないなどの意見もでたが、お客様の満足を優先し苦しくてもハードルを高くして頑張るということで一致した。

結果的に第1号店の開店ギリギリまで完成品ができず、開店日の朝3時になってやっと最終レシピが決まり、「10円まんじゅう」として販売するテイクアウト専門店が2005年2月にオープンした。

オープン当初は、コスト高で売れれば売れるほど赤字状態だったが、その年の11月に市川に製造工場を完成させ、製造から販売までの流れを確立。赤字から脱却して軌道にのせることができた。

当初のターゲットは商材がまんじゅうである為、地域に住む年配層であった。そのため地元住民の集まる商店街を中心に出店した。この戦略が当たり例えば本八幡店の来店客の8割が地元客である。ターゲットは想定以上に幅広く、小学生から学生、主婦らも来店するという人気ぶりだ。

店舗は大体10坪ほどで、平均月商は約480万円。好調な店舗では、月に1坪当たり120万円を売り上げる。

高品質な理由

「10円まんじゅう」はその名の通り1個10円という破格な値段であるが、その品質へのこだわりは並のものではない。

皮は、独自に開発したモチモチした食感が特徴。10種類の天然素材を職人の手で丁寧に仕上げている。黒糖は、風味豊かな黒糖をベースに、独自のブレンドで香りと旨みを引き出し、餡は加糖を抑え1粒1粒丁寧に選別した小豆を使用している。水も岡山県新見市の洞窟水を独自の蒸留方法で再現。まんじゅうの成形は機械に任せるが、計量と生地の練り合わせはすべて手作業で行う。蒸してから2時間後が一番おいしく、この味を堪能してほしいという想いから地方発送はしない。また、製造から販売までの流れを確立したことにより、高品質商品を提供することができるようになった。

順調であった10円まんじゅうだが、一方で他企業の参入が相次ぎ、市場の競争が激化し類似商品が現れた。しかし、他との明確な差別化を図るため「品質へのこだわり」には一貫して力を注いでいる。

今後の目標

今後は2009年11月までに300店舗に広げることが目標である。出店エリアを全国規模に拡大し、フランチャイズ店での出店を進める方針だ。志の高いオーナーと一緒に成長していきたいという思いと共に、加盟企業の検討を慎重に行いながら、2009年11月末までに300店体制を築いていきたいと考えている。

武長社長からのメッセージ

私たちが子どもの頃の食卓には、常におまんじゅうがありました。おまんじゅうは、家庭のおやつとしていつでも食べられる和菓子でした。しかし今や和菓子は高級品と大量生産品に二極化し、昔ながらの地元の和菓子屋さんは減っていく一方です。

そうした中で私は「10円まんじゅう」と出会い、大きな衝撃を受けました。「10円まんじゅう」に計り知れない大きな可能性を感じたのです。

この「おいしい・やさしい・安心な おまんじゅう」を、「蒸したての、想いのこもった おまんじゅう」を、多くの人にお届けしたい。小さいながらも、地元のお子様からご年輩の方までみんなに愛される「おまんじゅう屋さん」をつくりたい。そうした想いが、試行錯誤を経て結実したのが『蒸したてまんゆう 和ふ庵』です。

ジャパンフードシステムは創業間もない会社ですが、お客様に、本当に価値のあるものを安く提供することで、広く社会に貢献したいと思っております。