北山村
和歌山県でありながら、和歌山県のどの市町村とも隣接しない
全国唯一の飛び地の村。
インターネットを利用した特産品じゃばらの販売に成功。現在では北山村の基幹産業となっている。

   

北山村のホームページ
http://www.vill.kitayama.wakayama.jp/

   
北山村について

和歌山県でありながら、三重県と奈良県に囲まれ、和歌山県のどの市町村とも隣接
しない、特殊な位置にある北山村は、全国でも唯一の飛び地の村で、秘境と呼ばれる
所以である。昔から良質の杉に恵まれ林業で栄え、伐採された木材の輸送は川を
利用して筏によって木材集積地の新宮まで運ば筏師が占め、新宮木材業者と筏師は
共存共栄、切っても切れない関係で成り立っていた。

北山村特産じゃばら インターネットショッピングへ出品

じゃばらとは、ユズやダイダイ、カボスの仲間の
柑橘類。ユズよりも果汁が豊富で、ユズやスダチとは違った風味があり、糖度と酸度のバランスのとれた、まろやかな風味が特徴だ。
「邪(気)をはらう」ところからこの名前がつけられており村では昔から正月料理にかかせない。他地方で栽培されていないこともあり、じゃばらは「幻の果実」と
呼ばれている。

兼ねてより、村内での販売や近隣の土産物店への
卸販売は行っていたが、交通の便の悪い飛び地の村ゆえに、PRや販売にも限界があった。そこで、この
不便さを解消できる方法としてインターネットでの販売に乗り出す。 交通ルートも不要で直接販売ができ
全国に「じゃばら」をPRできる、飛び地の不便さを逆手にとった発想がスタートだった。


転機 じゃばらが花粉症に

複数の客から「じゃばらが花粉症に効く」という声が届き
「もし本当に花粉症に効くなら」と、13年2月にインターネットで花粉症の方1000人のモニターを募った。
100%果汁300mlを試飲していただいたところ、46%の方
から効果があったというアンケート結果が出た。 その噂は
たちまちインターネット上で広がり、薬に頼らざるをえない
状況の花粉症や鼻炎で苦しんでいる方たちにとって
朗報となった。

その結果、オープン3ヶ月でアクセス数52万PV(ページデビュー)を記録。現在約3万人余りのメールアドレスを保有し、売り上げも順調に伸びている。雑誌やテレビなどの取材も入り、オンラインショッピングモールへ出店して思わぬ効果があった。


1日半で果汁が完売

当初インターネットを中心に販売を展開していたところ、それまでは売れ残っていた
じゃばらが、13年秋収穫分は14年の2月から爆発的に売れ初め、3月に完売。
そして14年度秋収穫分に至っては、11月の収穫を前に10月1日から予約を受け付け、
1500本の100%果汁は1日半で完売、果実もその後数日で売り切れ。
効果が変わらないといわれる30%果汁ドリンクも翌年1月には在庫がなくなった。
予約で果汁が完売し、品薄状態が続くなか、その製造過程で残る皮を取っておき、
これをドリンクにできないか研究し、ついにじゃばらドリンク「美味しい太陽」ができた。
しかし、これも予定数が1週間で完売してしまった。

うわさを聞いて現地ならまだあるだろうと、わざ わざ遠くからじゃばらを求めて村を
訪れる人が後を絶たない状況だ。


じゃばら製品総売上

オンラインショッピングモールに出店して思いもよらない告知効果があったのは、やはりメディアへの反響だった。 テレビ番組が北山村じゃばらの取材に来たり、ついには日経新聞の全国版にも取り上げられ、村のPRにもなった。


新たなる取り組み!ブログポータルサイト「村ぶろ」

北山村が新たに取り組んでいるのが、自治体運営初のブログポータルサイトだ。
北山ブログ「村ぶろ」の会員は村人としてブログを楽しむ事ができ、北山村の情報は
もちろん、紀州、熊野の地域密着型ブログとしてこの地域の情報の総合サイトを目指している。

北山ブログの目的としては、

・一般の方に行政への理解を深めてもらう取り組みを推進する。

・会員をバーチャル村民と位置づけ、全国に北山村のファンの輪を広げる。

・紀州熊野(和歌山県、三重県南部、奈良県南部)の地域密着型ブログとして、
熊野古道、歴史街道をはじめ観光情報を全国に発信する。

・ブログを通じ紀州熊野地域の環境保護、福祉保護に取り組む。
(地域保全のため利益が出れば還元する)

・他の地域へもシステム提供を行い、連携の輪を広げることにより、北山村が
自治体のIT事業先駆者として存在の確立をめざす。

・紀州熊野のファンを開拓し、じゃばらをはじめとする地域産品の販売の促進を図る。

・地域住民の声を直接発信することで、よりこの地域に対する理解を深めてもらう。

という点がある。

北山ブログは、財政に負担をかけず、ブログ内での収益による運営を行っていくことを
前提に進められている。
また、ブログ初心者にも簡単にブログを書いてもらえるよう、北山村以外にも和歌山県、三重県を中心にブログ教室を開催。WEB上でもわかりやすく説明がされている。

将来的にはユーザーが自由に産品を販売できるシステムを提供し、ネット上での
朝市企画など地域の特産品を全国にPRしていくことを目標としている。


北山村の新たなる挑戦(IT先進村をめざして)  北山村長奥田貢

今、地方は生き残りをかけた厳しい地域間競争の時代を迎えています。 北山村は、これまでも僻地の不便さを逆手に取りITを活用した地場特産物等の販売に活路を求めてきました。 さらに新しい展開として、この度、ブログポータルサイト「北山村ブログ」を6月21日にグランドオープンいたしました。 北山村ブログは、熊野地域全体の情報等の受発信及び近隣市町村との連携を図ることにより紀州熊野の地域一体型ブログサイトを目指します。 このブログを核として、地場特産物の販売促進や観光振興に取り組み「目指せIT先進村」を合い言葉に生き残りをかけた挑戦を続けていきます。